いい家づくりは“誰が”現場で叩くか。次世代大工がつくる高性能住宅。

社員全員が大工と家具職人で構成される有限会社匠は、代表取締役社長で自身も大工である渡辺智紀さんが2013年に個人事業として立ち上げた。2018年に法人化し、質の高い技術で、木造住宅建築、リフォーム、家具製造販売を担う。渡辺社長が大工を志したときに抱いた「本物の職人になる」という信念は社員一人ひとりに浸透し、お客様や関連業者から厚い支持を得ている。独立以降、顧客が顧客を呼び、依頼が途絶えたことはない。

匠が建てる住宅は断熱性能、耐震性能ともにトップクラス。家づくりで大工が担う部分は出来上がってしまうとお客様には見えないが、「建てれば建てるほど、背中に責任がのる」という渡辺社長。お客様が長く我が家に満足して暮らせるように、決して妥協は許さない。高いレベルの追求は、家具製作にも注がれている。ダイニングチェア「HERA CHAIR」は2020年ウッドデザイン賞を受賞、展示会やオンラインショップでも好評だ。今後は海外への販路拡大も目指している。

2023年4月には上越市でモデルハウスをオープンさせ、同社の母体を広げるとともに職人の地位向上に貢献したいと意気込んでいる。今後も常に高みを目指し、匠で建てたことに優越感を抱かせる家を手掛けていく。