「鉄砲売らずに弾を売る」末永いお付き合いを大切にする地域密着企業

創業1958年の大和屋はクリーニングを中心とした事業を幅広く展開する「きれい大好き企業」。長年続くインテリア事業とダスキン事業、飲料水宅配等の新規事業に至るまで「お客さまと日常的に接し続けたい」という想いが貫かれている。さらに、糸魚川を盛り上げるべく、同社での利用ポイントを地元の温泉や飲食店で使えるようにしたりと地道な活動を続け、地域に愛される大和屋ブランドをつくり上げた。

同社の強みは、顧客の要望に向き合って信用を積み重ねたこと。品質へのこだわりから、社員の多能工化を進めると同時に手薄な技術を見える化し、外部研修や資格取得を通して会社全体のレベルアップを図っている。さらに、地域メリットを活かしたサービス展開も同社の魅力。都市部の住宅事情を踏まえた「ふとんや衣類の保管サービス」は、顧客ニーズを満たしながら、繁閑が激しい業務の平準化が実現するなど、社内の働きやすさにもつながった。

今後は、地域密着を前提としながらも、高品質と地域メリットを武器にネット経由のクリーニング受注を拡大したい同社。「既存客が困らないように」と、近隣地域で廃業するクリーニング店を引き継ぐ人情味あふれる「日本式M＆A」で商圏も拡げていく。